2016年6月27日月曜日

嫉妬

今年の元旦に第二子が誕生しました。

第一子である長女は「赤ちゃんが生まれたらかわいがる」

と言っていたのですが

いざ生まれてみると自分のことが後回しにされてしまうのが気に入らず

「きょうだい欲しいなんて言わなければよかった」といって泣き喚いていました。


ところが、なるべく長女のことも優先するようにしていたところ、

長女が自分のことは後でもいいと言い出すようになったのです。

自分が大事にされていると実感できたことで余裕ができたのでしょう。


相続で揉めているきょうだいを見る機会は多いですが

複数のこどもに対して親がどう接するかということは

とても難しいことだと実感できたのでした。



調停人候補者  竹下

2016年6月20日月曜日

肩狐狸庵ICHIの“きりとる”


私の庵(事務所)は、静岡県東部の中核都市、

富士市の閑静な住宅街の端にある。

 

TV番組や雑誌では私たちがまだ行ったことのない

世界の美しい風景やその国の人々の生活、

美味しい食べ物などを紹介している。

 


 

私たちはそのTV番組の景色を“きりとる”

その雑誌の筆者の感想を“きりとる”

そしてその情報をもとに、自らの記憶を構成する。

 

確かにそこに映し出される風景は嘘ではないし、

レポーターや雑誌の筆者が綴る言葉にも

嘘はないのかもしれない。

 

けれども実際にその場に行かなければ、

その国で食べ、人々と交わらなければ

本当の姿は分からない。

 

行ってみなければ、世界最高所4000mを超える

地にあるボリビア、ラパスのエル・アルト空港の

倒れるような空気の薄さは分からない。

 

行ってみなければ、裸足で歩くミャンマーの

バガンの寺院群の焼けたタイルの熱さは分からない。

 

 

 

行ってみなければ、ヨルダンの死海の

体が浮いてしまう程の塩分を含んだ海水の

そのとんでもない苦さは分からない。

 

行ってみなければ、ブラジル・リオデジャネイロの

街なかで漂う排泄物の匂いも分からない。

 

まさに「百聞は一見にしかず」である。

 

 

 

私たち司法書士という業務もただ書籍から

情報を“きりとる”だけでは進歩がない。

 

もちろんその行動の規範のために

知識、情報の収集は必要であろうが、

そのために自ら限界を設定してしまうのは如何か。

 

自らの可能性を開拓するために行動する。

そう、自ら引いた限界(キリ)を・・・“きりとる”

 

新たに開けた世界は・・・

 

2016年6月7日火曜日

震災とADR

6月5日(日)に、神奈川県青年司法書士協議会主催の災害対策研修に参加しました。
熊本地震を受けて、今週末、静岡のメンバー数名連れて熊本入りするので、その
前の研修です。(講師は、福岡会の手嶋竜一先生と神田哲郎先生)

いま、九州ブロックの司法書士会では、震災電話相談を実施しています。
いまの時期、多い相談は、借地借家関係と相隣関係だそうです。

例えば、借家の一部が壊れてしまったときに賃貸人に賃料減額請求をしたい
というとき、これは、賃貸人と賃借人との話し合いになるわけですが、このとき、
通常の(震災がないとき)話し合いとは違った利益考慮が働くこともあるでしょう。
賃貸人も賃借人も被災しているので。

こういったとき、まさにメディエーションが活用される場面だと思います。

というわけで、ふらっとの存在意義を強く感じた研修でした。

事務長 佐藤麻妃

2016年6月1日水曜日

お坊さんの派遣


数年前より、お坊さんの派遣サービスが始まっていますね。あのアマゾンが取り扱っている点でも驚きです。

このお坊さんの派遣サービスですが、このようなサービスに違和感を覚える人もそれなりにいると思います。正直私も、多少の違和感は禁じ得ません。

宗教的な行為をビジネスの対象としてしまうことに対する戸惑いだと思います。

仏教会からも、宗教行為を商品やサービスの対象とすることに対して強い批判があるようです。

一方で、料金体系も明確で判りやすいと利用される方がそれなりにいるようです。また、そもそも高額のお布施を受け取る宗教家に対して、宗教をビジネスとしているのは宗教家自身ではないかと反論される方もいるようです。

一昔前なら、こんなサービス考えられなかったですよね。

人の価値観は、時代によって刻々と変わっていくのだなとつくづく思いました。

私は、自分の親族の法要を行う際には、これまで代々お世話になってきたお寺にお願いしたいと思いますが、でも、たとえば、司法書士として就任した相続財産管理人として、被相続人とその先祖の供養を依頼する場合には、遺された相続財産の残額と、供養に係る費用との関係からお坊さんの派遣サービスをお願いしてみたくなるかもしれません。

 

ん? 時代の変化以前に、すでに私の中で立場によって価値観が変わっている?

いや、これは単なるご都合主義でしょうかね。

 
ちなみに、同職の知人にお寺の住職をしながら、司法書士をされている方がいます。ご葬儀から相続登記まで。これぞワンストップサービス!?(不謹慎と思われ方がいたらごめんなさい。)


井上史人