2017年3月17日金曜日

いつかきっとどこかで・・・

先日、小学校の時に通っていたスポーツ少年団(剣道)の監督が亡くなりました。少し怖かったけれど、剣道の先生としても、人間としても本当に尊敬出来る人でした。葬儀に参列し、ある方が、弔辞の中で、剣道の練習前に必ずみんなで唱和していた「決まり事」を紹介されたのを聞いた時、思わずハッとしてしまいました。

みんなで唱和する「決まり事」は、「生活の誓い(生活をする上で守るべきこと)」と「練習の心掛け(練習をする上で守るべきこと)」の2つで構成されていて、みんなに挨拶をしましょう、人に感謝することを忘れないようにしましょう、練習では常に工夫と研究をしましょう・・・など。今、改めて聞くと当たり前だと思える内容ばかりです。でも「生活」を「日常」に置き換え、「練習」を「仕事」に置き換えて振り返ると、今の自分は全然しっかり出来ていないんだと思い、反省しました。
おそらく、その当時は、「言わないといけないから」くらいの気持ちで深く考えることもなく言っていたと思います。何だか最後の最後に、監督から「お前もっとしっかりやれよ」と叱られたような気がしました。

ただ、暗記するくらい言っていたおかげで、すぐに「決まり事」の全てを思い出すことができ、自分に落とすことが出来たのは救いであり、改めて小学校2年生から6年生までの5年間、練習の前に常に言い続けてきたことは少しは役に立ったのかなと思いました。

仕事のこと、仕事以外のこと、今やっていることはすぐには役に立たないかも知れない、今やっていることの意味が今は分からないかも知れないけれど、もしかしたら5年後、10年後に役に立ったり、改めて学びや気付きがあるかも知れません。今やっていることの意味が分からないからとか、意味がないと思うから「やらない」のではなく、これから先で何か意味があるものになるかも知れないから、今一生懸命やるのもいいんじゃない?と思いました。

いつかきっとどこかで「あ~、あの時やってたことが役に立ったよね」。そう言える日が来ることを信じて。

佐藤圭

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