マラソンブームの火付け役は、なんといっても平成19年から始まった東京マラソンで、参加するのには今でも高い倍率の抽選を勝ち抜かなくてはなりません。
静岡マラソンがフルマラソンに変更したことに伴い参加料もそれまでの4200円から1万円と少々高額となりました。もっとも、現在の都市型マラソンの登録料はみな1万円以上ですので、静岡マラソンが特に高いというわけではありません。そもそも、マラソン大会の運営は、ランナーの参加料だけで運営することは不可能で、自治体の財政や寄付金によるところが大きく、運営は多くのボランティアに助けられています。
コースは、静岡県庁前をスタートして市内をぐるっと15Kmまわった後に安倍川沿いを河口まで下り久能海岸を旧清水市まで走り、清水駅前でゴールするというフラットで記録もねらい易いコースとなっています。
私も、この大会を照準に3時間30分を狙って毎年走っているのですが、これがなかなかクリアできません。
さて、静岡県内のマラソン大会ですが、大小様々な大会がざっと60以上開催されていて、フルマラソンは「しまだ大井川マラソンinリバティ」(10月)、「袋井クラウンメロンマラソン」(12月)、「静岡マラソン」(3月)、「掛川新茶マラソン」(4月)と4大会も開催されマラソンの環境には恵まれています。全国で開催されているフルマラソンの大会は79で、この数字からも静岡県の開催数の多さが分かりますよね。ちなみに、お隣の愛知県でのフルマラソンは「名古屋ウイメンズマラソン」が有名ですが、その名が示すとおり男性は出走できません。それ以外のフルマラソンは、同じコースを4回まわる大会が1つあるだけです。唯でさえ苦しいマラソンなのに、同じところを4回もまわるコースは厭になリますよね。
それでは、なぜ静岡にフルマラソンの大会が4つもあるのでしょうか。これは交通規制にかかわる問題が大きいのではないかと考えています。まず島田ですが、市内を4Kmほど走った後は、ゴールまで大井川の河川敷を走りますので交通規制は、市内を走り終わるまでの僅かな時間だけで済みます。そのためゴールの制限時間も7時間と極めて緩やかに設定されています。袋井のスタートとゴールは「エコパスタジアム」、掛川のスタートとゴールは「つま恋」といずれも市街地から離れていて、コースは田・茶畑の間や山の中を走り市街地は僅かです。したがって袋井と掛川は、起伏の激しいコースとなっており記録を狙うには不向きです。参加料は、島田が7500円、袋井・掛川は、いずれも6000円です。
静岡マラソンは、市街地も走ることから、大規模な交通規制を行う必要があり、ボランティアを含めて、多くの人の協力で成り立っています。
春を迎えるにふさわしい静岡マラソンですが、いつか皆さんも挑戦してみませんか。完走後にはきっとすばらしい景色が見えるはずですよ。
宮内豊文
0 件のコメント:
コメントを投稿